たろーのアトリエ

RYOCOを超えるケーキ屋さんを探してたずね歩いた記録

ケーキを買うときのこだわり(ver. 1.0)

このブログを読んでいただくにあたって、どんな人間がどういう基準でケーキのことを書いているのか知っていただいたほうが、読み手も「こいつ何言ってるかわからん」とか「それはお前だけじゃないの」とか、ムダに思わなくて済むんじゃないかと思って、僕が何を考えてケーキ屋さんに通っているか、書きたいと思います。

 

こだわり0:食べログ3.5以上を基準に

これはこだわりというわけではないですが、どんなケーキ屋さんでも行くのか、というと、食べログ3.5以上を一応の目安にしているかなぁというくらいの話です。ただ、地方だと特に3.5に満たないところもたくさんあるので、口コミもある程度読んでどの程度の話題性があるか織り込んだうえで訪れるようにしています。

 

こだわり1:価格はどんなに高くてもケーキひとつ600円ぐらいまで

ケーキに限らずですが、世の中にあるものって、衣食住みたいに不可欠なものと、ゲームのような必要ないっちゃないけど、あれば豊かになるよね、というものの2種類 に分かれると思うんですね。そう考えたとき、ケーキは間違いなく後者、つまりあれば豊かになるよね、というものだと思うのです。

ケーキは「人生を豊かにしてくれるもの」だとすれば、どれくらい身近であってほしいか、が次の焦点になります。そこで僕は「ある程度誰でも手に取れる、身近なものであってほしい」と考えました。それは、他の人に薦めたいと思ったときに「高いやん」と思われちゃうと、そのケーキの良さとかすばらしさを伝えることができないなぁと思ったからです。

一方でケーキが一定以上高い場合、原材料の高騰だけでなく、より良いもの(≒高級なもの)を使っていることが多いのも事実です。僕は「良いものを使っていればおいしいに決まっている」という考えなので、原材料に高級なものを使っているものは、自分のケーキ評価から除外しています。たとえばパティスリー・サダハル・アオキ・パリは僕の中でもとてもおいしい部類に入りますが、立地のせいかお高いので、あまり人にすすめたりしません。もちろん金に糸目はつけないという人には話しますが、そうなると際限なくて、ケーキ屋さんを探す方からすると高価な店を薦めておけばいいということになって、面白みに欠けますよね...。

ケーキ屋はまだ100軒ぐらいしかめぐってないですが、それでも700円を超えるのは高すぎるので除外としています。ちなみに600円台でも結構厳しいです。理想は400円台後半ぐらいですね。経験上ですが、400円台前半になるといわゆる「町のケーキ屋さん」という感じのテイストになってきます。

そんなわけで、値段をひとつのボーダーとして設けています。

 

こだわり2:はじめての来訪時は「チョコレート系」「ショートケーキ」「タルト系」の3種類を必ず選ぶ

ケーキ屋さんに入って、何を選ぶのかというのは人ぞれぞれだと思います。自分の食べたいものを買う、一番人気のケーキを買う、スペシャリテ(そのお店のパティシエの得意とするケーキ)を買う、といろんな人がいると思います。僕は先に挙げた3種類をできるだけ買うようにしています。理由としては、この3つを食べれば、そのお店の何がおいしいか(=自分の口に合うか)がだいたいわかるからです。つまりチョコレートがよさそうか、スポンジや生クリームがよさそうか、焼き菓子系がよさそうか、目星をつけられるので、もし次回行きたいとなったときにはそこに狙いを定めることができるからです。

もちろんお金がありあまるほどあれば、端から端まで買うのかもしれませんが、資源は限られていますし、胃袋にも限りがあります。翌日に持ち越すと本来のおいしさはなくなってしまいますから、買いすぎないようにという意味でも、この3種類をだいたい買うことにしています。

ちなみにスペシャリテもいっしょに買うことが多いですが、パティシエ本人も自信があって、ある程度評価も定まっているものであることが多いので、マストで買うことはありません。どちらかといえば、一品突破のスペシャリストではなく、何を食べても一定以上おいしいよね、というゼネラリストを求めてケーキ屋をめぐっていますね。

 

こだわり3:基本的にテイクアウトして家で食べる

これはサロン・ド・テ(イートインスペース)を併設していないケーキ屋さんが多いから、という事情もありますが、食べる環境がおよぼす味覚の影響って大きいと思っているので、条件を統制するために、という意味でもテイクアウトして家で食べます。たとえば、めちゃくちゃ優雅なお店で、素敵な食器に囲まれてイートインすれば、そりゃおいしいと感じるでしょうし、もっと言えば体調や気温、一人で食べるか誰かと食べるか、でも変わってくると思います。金額もそうで、たとえばその値段の高さで話題になるパティスリーSATSUKIスーパーシリーズなどは、3000円も払ってるし、めちゃくちゃおいしい果物使ってるし、しかもニューオータニだし、と脳をだます要素がふんだんに盛り込まれているので、絶対まずいとはならないわけです(ちなみに僕は600円以内でもっとおいしいショートケーキを食べたことがあるかも、という感想でした)。心理学的には認知的不協和といわれるやつですね。こういったバイアスをできるだけ避けるという意味でも、何らかの事情がない限りは持ち帰るようにしています。

 

こだわり番外編:生ケーキのみを買う

これは本当に単純な理由で、「焼き菓子は味の違いがよくわからん」のと「そこまでやりだすとキリがない」、ただそれだけの理由です。かろうじてタルトの焼き加減がわかるかなぁというくらいでして。だからタルトは、まずいものは分かるけど、「うまい」グループの中の違いは他ほど分別できてないかもしれません。。。

 

以上が僕がケーキを買うときに考えていることですが、まだまだこだわりっていうほど突き詰めてもないですし、いままでなんとなく考えていたことを文字にしただけであって、とくに根拠はないので、これから精緻にできればいいなと思って、題名にver. 1.0とつけました。

もしこのブログに書かれてあることで、「?」と思ったことがあれば、こちらを読んでいただくと少しは理解の助けになるんじゃないかと思います。